春のお彼岸は春分の日を中日としたその前後3日のことをいいます。春は豊作を祈り、秋は収穫を前に感謝の気持ちを込めてご先祖様をまつります。
春分の日は「自然（しぜん）をたたえ、生物をいつくしむ」として国民の祝日に定められています。農作業を始める時期でもあり、豊作を祈り、苗やタネの植え付けをする地域もあります。
「暑さ寒さも彼岸まで」と言うように、この頃を境に徐々に春の訪れを感じるように。
ちなみにお彼岸にお供えするおはぎは、春は「ぼたもち」秋は「おはぎ」と呼ばれます。春は春の花の「牡丹」に、秋は秋の七草でもある「萩」の花に見立てられ、それぞれ呼び名がことなるんですね。こういった呼び名の違いも、繊細な日本らしく素敵ですよね。
春のお彼岸の行事食
ぼたもち
昔から「赤色」には「魔除け」の力があるといわれており、小豆は祝の席や儀式の際にはお赤飯やあんこにしてお供えされてきました。
その習慣から、お彼岸ではお餅には「五穀豊穣」を小豆には「魔除け」の意味を込め、収穫の前にご先祖さまへの感謝の気持ちを込め、墓前やお仏壇にお供えするようになったといわれています。
