「初午」は2月の最初の午の日に、京都の伏見稲荷大社をはじめとする、日本各地の稲荷神社で行われる祭礼のこと。
「お稲荷さん」と呼ばれる稲荷神社は、開運・商売繁盛の神として有名ですが、元来は「稲が成る」という意味の「稲生(いねなり)」に由来し、田の神です。
昔は農作業を始めるこの時期に田の神を迎え、五穀豊穣を願ったことから、初午の日には稲荷神社にお神酒(おみき)や油揚げ、稲荷寿し、赤飯などを供えるようになりました。
油揚げを供えるのは、田の神の遣いである狐の好物だからとされています。
初午の行事食
いなり寿司
今ではすっかり日常になじみのあるおいなりさんは、本来は初午で供えられる行事食です。
俵型のおいなりさんは、文字通り俵を表して豊作を祈ったといわれ、関西地方に多い三角形は、きつねの耳を表しているという説があります。